ガーデニングと風水

植物には、自然の生気が宿っています。 天高く伸びる樹木のイメージどおり、運をぐんぐん上昇させるパワーを持っています。 その植物を育てることは、自分の運気を育てることにつながります。(naoyakiyohar5)

庭の手入れをして土の気に触れることは、気持ちを安定させ、活力をもたらしてくれます。 庭は屋根のない部屋です。 独立した生活空間ととらえ、部屋と同じように気を整えることが大切です。

手入れをして大地のパワーを吸収

植物で風水をするうえでとても大事なのが、ベランダや庭をきれいにしておくことです。 手入れの行き届いた庭からは、大地のパワーをより多く吸収できます。 雑草が生え、伸び放題という見た目にも美しくない庭は、掃除の行き届かない部屋と同じです。 枯れている花も「陰」の気を生じさせることになります。

方角

庭をどこに作るかによって家運も大きく左右されます。 ガーデンスペースの方位にあわせて、相性のいい植物を選び、配置を整えるのが大きなポイントです。 敷地の北、東北、中央にある庭は凶相です。

陽の木を植える

庭を作るときは植える木にも注意が必要です。 どんな植物でもいいというわけではありません。 家相では陽木と陰木という考え方があり、どんどん発展していきたいのであれば庭には幸せを招く陽の木を植えるのが基本です。 池の配置にも吉凶があるので気をつけましょう。

木と運勢

高木で家を覆うのはNG

高い大木で家が覆われてしまうと、太陽の光が差し込まなくなります。 つまり、日陰の状態になります。 光が差し込まない家というのは見た目にも陰気な感じがしますよね。 家の中にカラっとした空気が循環しません。 湿気のある状態が続き、陰の気がたまってしまいます。 これでは家運を衰退に導いてしまいます。

日陰、湿気は陰の気がたまる

木から散った落ち葉が屋根にたまって汚れ、樋(とい)が詰まる原因にもなります。 さらに、落ち葉が庭に敷き詰められ地面が覆われてしまうと、土が乾きにくくなり、湿気を含んだ土地になってしまいます。

門の両側の大木

門の両側に大木があるのも同様です。 できれば場所を移動するのが理想的です。

垂れ下がる木や花

藤の花のように垂れ下がって花がつく木は、庭に植える木としてはおすすめできません。 木というのはもともと上に向かって育っていくものです。 それに逆らうようにつく花は、その木の生のエネルギーに逆行してしまうのです。 また、花の匂いも下に向かって流れていくことになるのでよくありません。

柳は不向き

柳の木のように枝が垂れ下がる木も同様です。 柳は陽木ですが、門の前に柳があると陽の働きはなくなります。 人を集めるひそかな楽しみという意味になります。 花柳界ではこうした意味から柳が喜ばれるようになったといいます。 色恋沙汰にも関係します。陽木とはいえ一般家庭の庭木としては不向きだといえます。

京都フラワーセンター

2002年春、京都府精華町北稲八間の「京都フラワーセンター」に、「風水花壇」(約四千平方メートル)が登場しました。

「お客さんの運勢が上がるように」と、方角ごとに八つの区画に分け約五千株を植えました。

その方角に適した色の草花が配置されました。

例えば、以下の通り。

  • ・風水で金運をつかさどると言われる西の方角には黄色のパンジー
  • ・家庭円満にかかわる南西には茶色のビオラ
  • ・縁起が悪いとされる東北には清めの意味を込めて白いアリッサム

当時は占いブームも高まっており、風水のガイドブックをもって訪れる来場者もいました。(京都アプリネーゼ・有宗良治